そっと唇が、離れる。

「壱輝?…急にどおしたの……?」



そして、また唇と唇がくっ付いた。


「…壱輝?……んっ!!」

生温かい壱輝の舌が、入ってきた。




「…っ……っや…」

嫌だ…

嵐のせいなのか、このキスのせいなのか昔の古傷が痛み始めた輝がした。

嫌。
怖い。
汚い。

そんな単語が頭の中でクルクル回りだす。




「…っ!!!」



壱輝の手が、後ろに回りブラのホックを外す。

…嫌……怖い……

だんだんと体っが拒絶反応を起こしだして、震えだす。


そして、壱輝の手がスカートをめくりあげて太ももを撫でたとき…



私の中の何かが音をたてて崩れた。

そして、私の中に引いてた境界線も切れた。