山と山の間にある小さな村

周りを木々に囲まれたのどかな雰囲気

村人ものんびりと農業に勤し…


「お待ちしておりましたぁ!救世主さまぁ!」


勤しんではいなかった

むしろ村人をあげて思いっきりゆうやたちを迎えていた。


「おおぅ!?なに?なに?なに?」


当然ながら4人はドン引きだった


村の入り口の塀のそばで扇状に村人が土下座状態なら、そら引くよな…


「えと…私たちは魔王のところに行く途中なんで…決して救世主では…」

さすが僧侶。相手を傷つけずにやんわりと断るのは得意だ。


「いえ!あなた方は救世主です!我々を蜃気楼の魔の手から救ってくださる天の使者です!」


半ば狂乱気味の村長。ここで帰ろうもんなら一揆もんである


「あの…でしたらまず…みなさん立ち上がってください…。それからお話を聞きますので…」


ヒソヒソ…
「おい!聞くのかよ!?これ絶対めんどくさいって…」

ヒソヒソ…
「仕方ないでしょう?休息と補給は必要ですし、放っておけません…」


さすが僧侶。非常に優しい娘である。学級委員に向いています。