突如不穏な気配に気づくりよ、それより一瞬遅く、全員が反応する。

「5人…いや、6か…?」

「ううん。8人いるよ…。木の上に2人いる。」



冷静に状況を分析するせん、周囲の木々に隠れる敵意に対して、無言で円を作り身構える


「さっきはゆうやが活躍したからね。今度はせんがやるよ。」

「せんが?やれるのか?」


一人余裕の笑みを浮かべるゆうや、その気になれば一瞬で全員を消し炭にできるからこそ生まれる余裕である。


「せんだって、伊達に戦士じゃないんだよ。……来たっ!」


一斉に八つの影が飛び出した

全員揃ってターバンを巻き、目以外はほとんど白い布で隠れていた。

両手には中型のナイフを持ってはいたが、所々錆びたり欠けたりしていた。


「さぁ!いくよ~!」