お母さん達に心配かけてられないし
あたしだって、はやく松永さんを捕まえたい。
あおいは廊下の窓から庭を見つめた。
手の中に、しわくちゃに握った松永さんの電話番号のメモ。
いつでも、呼び出すことはできる。
でも、屋敷に呼び出したら大騒ぎになってしまうから、あたし個人で呼び出そう。
そして、うまく説得すればいい。
これで上手く行けば、みんなの負担なしで解決出来るんだ。
結局、松永さんは藤咲さんに恨みをぶつけたいだけなんだ。
「藤咲さん、この問題、あたし達だけで片付けよう」
あたしは背後の藤咲さんに呼びかけた。
「では、警備隊も撤収させますか?」
あおいは頷いた。
大丈夫。
あたし、やってみせるよ

