みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部


「ねえお母さん」


夕食のとき、あおいは懸命な眼差しをお母さんに送った。


「…どうしたのあおい」



「犯人の言う通りに、お金なんか用意しなくたって大丈夫だからね」



「あおい、言ってるじゃない、お金なんかより、お母さんはあおいが誘拐されるのが何よりも怖いのよ」


お母さんは眉を下げて言った。


「うんそれは分かってる」


あおいは首を振った。


「あたしね、色々考えたら、犯人はお金を貰ったって、あたしを誘拐するつもりでいると思うの」


お母さんは目を見開いた。


「なに…」


「心配しないで。藤咲さんがいるし、この前、犯人じゃないかって人が浮かんだの。もしかしたら上手くいって 捕まえられる。警備員さん達にも言っておくつもり」


「あおい……」


お母さんは眉を寄せる。


「あおい、あなた、少し変わったわね」


「え?」
きょとんとした。

お母さんは、頬を緩ませた。


「いいわ。あおいを信じる。だけど、何かあったら言うのよ」