「松永があおい様をさらわずに、身代金を貰って帰るとは思えませんね」 「松永さんはお金が欲しいの?あたしを誘拐したいの?どっちが本望なんだろう…」 藤咲さんは眉を潜め、目を閉じた。 「目前の裕福か、心の満たしか」 と、呟く。 「いや…彼は、彼がこの屋敷に顔を見せたのはきっと、恨みからのこと…」 あおいは俯いた。 やっぱり松永さんはあたし達を狙っている。