あおいが部屋に着くと、藤咲さんは入り口で中へは入らなかった。
眉をひそめて、珍しい無愛想な顔をしていた。レアモノだ。
あおいを前にして、藤咲さんは息をつくと、頭を下げた。
不快なものをお見せしてしまって申し訳ありません、と。
「………ん」
ううんと言って首を振ったつもりだった。
けれどあおい本体はなにも動かなかった。
「あおい様?」
あおいの魂の抜けたような状態に、藤咲さんは心配げに傾げた。
今、あたしは初めて藤咲さんと離れたいと思った。ひとりになりたかった。
見たくなかった。
見たくなかったよ。
悪魔のような依鶴。
あの黒い微笑みはなんなの。
藤咲さんがあおいを見詰めても、あおいはずっと目をそらしていた。
眉をひそめて、珍しい無愛想な顔をしていた。レアモノだ。
あおいを前にして、藤咲さんは息をつくと、頭を下げた。
不快なものをお見せしてしまって申し訳ありません、と。
「………ん」
ううんと言って首を振ったつもりだった。
けれどあおい本体はなにも動かなかった。
「あおい様?」
あおいの魂の抜けたような状態に、藤咲さんは心配げに傾げた。
今、あたしは初めて藤咲さんと離れたいと思った。ひとりになりたかった。
見たくなかった。
見たくなかったよ。
悪魔のような依鶴。
あの黒い微笑みはなんなの。
藤咲さんがあおいを見詰めても、あおいはずっと目をそらしていた。

