みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部



あたし達は、夕日の丘まで来た。


人もいないし、ここであたしは電話をかけた。



藤咲さんはそれを静かに見守ってくれている。



ドキドキと脈打つなか、ケータイの呼び出し音が途切れた。



「もしもし?」


あたしは呼びかけた。


相手はすぐに答えない。


しかも、しばらくして答えた声は、フランス語で女の人のものだった。


あおいは唯一覚えたフランス語のすいませんであやまり、電話を切った。


「掛け間違いかな?」



あおいはかけ直した。

しかし、聞こえてくるのはまた女の人だった。


「…おかしい」


ケータイを睨むあたしに藤咲さんは歩み寄り、目を細めた。


「… 貸して頂けますか」


あおいはケータイを藤咲さんに渡した。