みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部



「それで、呼び出してどうするつもりです?」

藤咲さんの冷静な声がした。


あおいはこぶしを握った。


「もう、あたし達に接触してこないよう説得するの。今まであたしは怯えて何も出来ないでいたから駄目だった」


「何故そんなに怒っているのです?」


「知らない!」


あおいはずっと前を見据えながら言った。


藤咲さんはそんなあおいを覗き込んだ。


「少し落ち着いて下さい。感情に任せて行動するのは良くないと思いますよ」


それは、そうかも知れない。


「でも、藤咲さんはムカつかないんですか?」


藤咲さんの顔を見ると、また困ったように笑っていた。怒りなんて表情は見えなかった。


あたしが藤咲さんの怒りを見たのは、そう、松永さんからあたしを助けた、その時だけだ。


「大丈夫です。松永などで私の感情は動きませんから。ただ彼はあわれな人です」


藤咲さんは遠くを見て言った。