「で、最後はやっぱり……」

「「<大観覧車>!」」

二人の声が同時に重なった。

「そして二人は夕日を見つめながら、キスをする……」

順が夢見心地でうっとりと頬を染めた。

俺はその顔から目が離せない。

しばらくの静寂……

俺の目は、夢から覚めた順の視線とぶつかった。

「あ、あたし達は乗るだけだよ、勿論。

リポートの為だから……」

「嗚呼、わかってるって……」

な、なんだ?

なんだ、この胸の高鳴りは。

ドキドキ、ドキドキ……

俺は初めて経験する、この身体の反応に動揺を隠せない。



マノさん……

これが、恋、っすか?