あたしの書いた携帯小説から始まった、この恋。

だって、

あたしが携帯小説を書いていなかったら、

月人君とのコンビニでの偶然の出会いも、

「あ、ごめんなさい」

で通り過ぎてしまったかもしれないでしょ?

そんな携帯小説みたいな運命の出会いなんてありっこない、

と諦めていたあたしですが、

事実、こんな出会いに遭遇して、本当に驚いています。

だから、敢えて、あたしはこの恋を、

『携帯小説的恋』と呼びたいと思います。

携帯小説から始まった恋を、携帯小説で育んで、そしてまたそれが小説に形を変えて戻っていく。

これこそ、あたしが求めていた理想のエンディング。

あたし自身、

何処までが現実で、何処からが妄想か、もうその境界さえはっきりしない状況ですが……

でも、それも楽しいでしょ?