「マユ~ご飯の用意できたわよ~」


下からママの声がして階段を下りる。


リビングのドアに手をかけると美味しそうな匂いが鼻をくすぐった。



今日の夕飯はビーフシチューらしい。


「ささ、座って~」


「パパは?」


「今日は飲み会だって」


「ふーん」



それだけ答えて目の前に広がる食卓を見つめる。


「美味しそう~ママのビーフシチュー、大好きなんだよね~」


「ありがとう」