こんなの、付き合ってる、なんて言わない。 “付き合ってもらってる”んだ。 そう、彼にとってあたしは所詮その程度。 あたしのポジションは彼女、ではないのだ。 「だからと言って何も出来ないしなぁ」 放課後。 体育館の掃除にいそしむあたしに、友達のちえりが大きく息を吐きながらそんな事を口にした。 「え?何が?」