そんなある日…


信じがたいことが起こった。


ジュンペイが、挨拶をしてくれたのだ。


今どき、男子が女子に挨拶をすると言うことはかなり珍しいことであろう。


でもユキは、緊張しすぎて挨拶を返せなかったのだ。



…私、最低だ…


周りの色がすっかり変わってしまった。


まるで、世界が終わるような気分。


いちいちドキドキして、バカみたいだ。