私は産まれてから間もなく父親を亡くした。
そして、私は幼少期、祖母や、叔父叔母に育てられたらしい。根っからのおばあちゃんっ子だ。とにかくおばあちゃんが大好きだった。幼稚園へ通う頃の私の記憶にはいつもおばあちゃんと手を繋いで歩いている。そして、母は再婚をして妹が産まれた。父親は違うがとても私を姉の気分にさせ、忙しい母の代わりにオムツを代えたりしていたのを思い出す。そして、小学校入りたての私の記憶には妹の父親とは暮らしてはいなかった。既に離婚していたのだ。お父さんと呼んだ記憶はない。そのかわりに違う男性が家に居た。その人はよく遊んでくれたり、おばあちゃんとも、仲が良かった。その頃は知らないがお母さんの妹の旦那さんの友達だったらしい。この人とは再婚はしていなかった。なかなか良い人だった。この人と再婚していたら母の人生、私の人生は少し違った物になっていたのかなって思う。そして、しばらく妹と私と母の三人暮らし。ほんの少しだったけど…これからは、はっきりと記憶も、物心もついている記憶をたどる。