「とりあえず走るよ。
ここにいても仕方ないし~」


私は車を出した。



「泊まって行こうよ。」


恭平が指をさした。


「風呂も入りたいし・・・
これからまた三時間も乗るの
限界だし。」




そこには温泉コテージと書かれた
コテージタイプの建物があった。



「泊まるって言われたって……」



「帰ったら俺のこづかいで俺の分出します。
ほんと限界……」


恭平は青い顔をして
そう言った。




「電話してみるよ…
奈々さんに……」


私は携帯を取り出した。