アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋

車の正面に海が見えた。
海水浴を楽しんだ人達が
帰り支度をしていた。


「奈々さんはいつも見送りしてたんだ」



恭平は横を向いた。



「そうだね……
幸せそうで嬉しいけど
自分だけのパパだったのに……
奈々さんが一番になっているのは
たまに寂しいかもね。」



私は車を降りて
真っ赤に染まる海を見ていた。


恭平も車から降りてきた。



「小さい頃さ
海水浴に毎年来てたんだ。
とうさんが死ぬまで……
それから海で泳いでないな……
楽しかったな……」



私は日焼けの跡が痛い



「今度来ようよ・・・・
日焼けの跡が痛くなくなったら…
もうすぐ夏休みでしょ?」




恭平はにっこり微笑んで
真っ赤な海を見つめていた。

私は少し胸がキュンとした。