「あれ・・・・」

甲斐がコンビニの駐車場に車を入れて
電話に出た。


「どうした?・・・・・え・・・?」


ただならぬ甲斐の声に
私は甲斐を見つめた。



「それで・・・・?……うん……なんで
そんなになるまで・・・・・
うん・・・・わかったよ。
ありがとう知らせてくれて……
今すぐ行くよ」



私は不安になった。


 今すぐって・・・・・



携帯をしまってためいきをついた



「メグ・・・・ごめん・・・・
病院に引き返していいか?」



「え?」



「音色の母親が血をはいて
病院に運ばれたらしいんだ……」



「血!?」



「かなりの出血で
うちの病院らしいんだけど……
ほんとごめん……
いいか?」




うなづくしか道はないじゃん…



「ありがと」


甲斐の顔色は変わっていた。
吹雪の街をさっきとは大違いの
猛スピードで引き返した。