アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋

「どうしたの?耳?」

一美さんにすぐ指摘されるほど
耳は腫れている。



「ムシ・・・さされ?です」


「ムシ?この時期に?」


「不思議なんだけど……」


一美さんはニヤリと笑って


「そっか~」と言った。




 甲斐とはしばらく会えないな…



朝も恭平は耳をのぞきこみ

「ごめんね…」と神妙な顔付きで言った。


「うん…」


私はそう答えた。



背中に視線を感じてドキドキしてる。



恭平に抱きしめられて
私は一気に揺れる………。



本当は甲斐にすぐにでも会って
この気持ちをまた沈めてもらいたいけど


恭平が噛んだ耳が
それを邪魔している。


まるで私の気持ちが
恭平に傾くのを待っているように……