アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋

「出かけんの?」

恭平が後ろ姿のまま言った。


「うん」



階段を登ってドレッサーの前に座った。



目の腫れは少し
誤魔化せたけど・・・・
あとは化粧で誤魔化すしかない



今日は甲斐と最後の日になるから
悔しいから

こんないい女と別れる
辛さを味わせてやる……



髪の毛をこてでクルクル巻いた。


仕事帰り以外
甲斐と会う時は
甲斐が好むように素顔に近い化粧をしたけど


今日はさらに濃くアイラインを引いて
つけまつげをつけた。


プールで会ったモトカノは
素顔だったけど
可愛い人だということがよくわかった。


甲斐の部屋に貼ってた
写真


まだ忘れてないから外さないって

どう考えてもそうなのに……


モトカノは未亡人でもう二人を阻むものは
何もないんだから・・・・・
私が去るしかないんだ。

動機が不純な
できすぎた恋だったから……

罰があたったんだって・・・・・

そう何度も自分に言い聞かせる。