アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋

「何 赤くなってんの?」


また恭平が絡む。



「空気を読みなさいよ」
奈々さんが恭平の頭をグシャっとした。



「早く帰れよ~」


「あらおかあさんしばらくいるわよ
退院したら大変だもん
メグちゃんに迷惑かけらんない。」



「恵太さん寂しがるよ」



「いや僕より恭平だよ。
一人でも大丈夫さ
大人なんだから・・・・・」



「いいってかあさん
恵美さんにだって迷惑かけないよ
マジうざいから~」

恭平が不貞腐れた。


「せっかく・・・・」
奈々さんが言いかけたら


「とうさん死んだ時だって
かあさんとうさんのそばにいれなかった。
とうさん言いたいこと一杯あったのに
かあさんダメだよ
好きな人のそば離れちゃ・・・・
恵太さんと帰っていいから。」


恭平の父は 奈々さんがちょっと離れた時
急変して帰らぬ人になった。
その時 そばにいた恭平は
奈々さんがいないことを
悲しがる父をずっと見て看取った……


『おかあさんを頼むな』
それが最後の言葉だった……


奈々さんは恭平の言葉に涙ぐんだ。