アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋

松尾さんは大きな屋敷のような家だった。


「すっご~い」
私はついつい大声を出した。


「父が会社経営してるから・・・・
母とは留学先で知り合って
反対されながらも結ばれたらしいわ。
自慢するのよ、いつも」

松尾さんは笑った。


「母の実家も会社をしていて
私の夫はその会社のスタッフなの。
祖父のところに来ていた夫に
一目ぼれしちゃって……
略奪婚しちゃったの。」


「うわ~すごい~」


「だからいろんな罰が今
あたっているんだと思う……
私はたくさんの人に恨まれているから」


松尾さんは寂しそうだった。


「本当の愛ってなんなんだろうね。
一方通行じゃ
切ないんだもん……」

私も思わずそう言った。


「恵美さんの恋も切なそうね~」

松尾さんは車を降りて
運転手側の窓の前に立った。