アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋

家のそばの地下鉄のところで
降りる。


さすがに初対面に家を
教えるわけにはいけない。




「結構 用心深いのもA型だな~」

竹下が言った。


「ありがとうございました。」

営業スマイルの私


腕を引っ張られた。


竹下は携帯を握って笑ってる。



「アドレス教えて」


竹下にはなぜか断ろうとする
流れを消してしまう魔法があるのか
初対面にアドレスなんて教えない
それこそA型の私なのに


赤外線でアドレスを交換していた。


竹下の車を見送りながら
なんかあの人のペースに
巻き込まれた気がして
すごく疲れた私だった。