アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋

「春物のジャケットが欲しい」

甲斐が言った。


お化粧直しをしたけど
簡単なものしか持ってきてなくて
薄化粧のまんま・・・・


「そのままで充分可愛いよ。」

甲斐の言葉に乗せられて
家の近くのショッピングセンターに


二階の紳士服を見てから
専門店街を歩いた。



甲斐はどんな色でも
着こなした。


私の意見に合わすというから
薄いピンクのジャケットに決めて
店から出てきて


恭平と鉢合わせした。


「あ・・・・・」
恭平の横には彼女


「こんにちわ。」
可愛い子ぶって大げさに頭を下げた。


「こんにちわ」
私は大人ぶって答える。



「弟さん…だよね?」
甲斐が私に聞いた。



「あ…そう…恭平…」
私が言うと



「どーも」と無愛想に返事をした。