「初めて会った時・・・・
びっくりした・・・・・・。
別れてきた彼女にそっくりな
恵美さんに会って・・・・・
俺の心は乱れたんだ………。
恵美さんは違う人だ
そう言い聞かせて………
だから………」



そう言うと恭平は
目を閉じた・・・・・・


恭平の目から流れた涙を
見てしまった私は


この恋が年の差以上に
かなしい恋になるそんな気がした。



「私は…恵美だよ……」



「うん・・・恵美さん・・・・
わかってるって・・・・
ごめん・・・変なこと言って・・・
あ……時間だ……」


恭平が体を起こそうとしたのを
必死におさえた。


「恵美さん・・・?」



「悲しい恋をしたの?
恭平・・・・・?」



「うん・・・・。」



恭平が愛おしくてたまらなかった。
どんな形でもいい


恭平を救ってあげたい
それも私の恋の形・・・・・


「今度は私が恭平を抱きしめてあげるわ」


私は恭平を
強く抱きしめた・・・・・。