「恵美さんは素敵な女性だから
またきっといい恋ができるよ。」


 私はしてるよ……


「そうかな・・・
全然ダメだよ・・・・・
第一 浩二郎の本命じゃなかったし
騙されやすいのかな……」



「いい男に会えるって!!」


 それは恭平なの・・・

胸が痛い・・・・
このまま流されて告白するべきか
その想いを臆病な自分が
必死に止めている。


「恭平・・・・・
私 幸せになりたい……」


私は横向きになって
恭平の肩に顔をうずめた・・・・



恭平も体の位置を変えて
私を抱きしめてくれた。


心臓が飛び出しそうだった。





「恵美さんは…俺が
愛してた人に似てるんだ……。
だから…たまに切なくなる……
俺はまだ…その人を忘れてないから……」


恭平の言葉がグルグルと
頭の中を駆け巡った……