家に帰って早速支度を始める。


恭平はシャワーから
出てきて

「この・・・匂いがたまらない」

と目を閉じた。

私の横に来て
あがったばかりのとんかつを見て


「うわ~~うまそう~」

まるで子供のように
私を見つめた。


ドキドキする・・・・・・


「元気になったか?」



「え?」



「あんなやつ別れればいいんだよ」



「そうだね…そうするわ…」



心配してくれてたんだ…

とんかつが食卓に並んだ頃
私は恭平のとびきりの笑顔で
立ち直っていた………。


向かい合わせで食べる



好きな人のために作って
好きな人が
喜んでくれるのって…


幸せなことなんだ・・・・・・。


心が癒えていく・・・・。