「由衣!」


父も車を降りて来た。


「困ったら、いつでも戻って来なさい」


真剣な顔。


その気迫におされ、うん、とうなずいていた。


パパ、少し変わったかも。


―――けど、お父さんを一人ぼっちには出来ないよ。


ひとりにしたら、きっと寂しくて死んじゃうよ。


お父さんは本当にお母さんのことを愛してたから。