優菜もそのばから
動けなくなってしまった。
















我に帰った優菜は
礼奈の所に戻った。
そこには憧の姿もあった。


『よお、どおしたんだよ』
憧は数分前の優菜のようにまだ状況を分かってなかった。


『憧、あれ見なよ』
優菜は軽く掲示板を指した。

『お、おぉ』
憧は軽く返事をして
掲示板に向かおうとした時、



『どうして、どうしてなのよ。
私の今までをどう返してくれるのよ。

私は夢があったからみんなに
負けない様に昔からあの日のためだけに、勉強してきたのに。




何がしたいのよ



どうしたいのよ



普通に受験したいだけなの…』


礼奈が怒り狂ったように
しゃがみながら地面を叩き
涙を流しながら言った。










優菜と憧はそんな礼奈の姿を
見て改めてテストの恐ろしさを痛感した。