「えっ?えっ?どういう事なの?真剣にって?お付き合い?何?誰が?誰と?」
意味なくきょろきょろしたり、手をひらひらさせて、明らかに慌てだすお母さん。
ちょっと笑える。
っていうか、気づいて無かったんだ;
「僕は精神面で姫華さんに支えられてますから。彼女が居なかったらきっといろんな事を知らないままでした」
支えてるなんて滅相もない。
支えられてるのはあたしの方だよ。
紳士な蓮は更に続ける。
「初めて恋愛が素敵な事だと知りました。僕が彼女に与えられるものは何もないけど、側に居て欲しいんです」
………もう、ホント無理。
あたし明日死ぬんじゃないの?
さっきからきゅんきゅんし過ぎてるよ。

