きゃっきゃとはしゃぐお母さんと営業チックなレン。
……仲良くなるの早くない?
だいたい、ここに蓮が居るの不思議じゃないの?
しかも夜に。
女のコの部屋にだよ?普通、親として心配するもんなんじゃないの?
ふたりの会話についていけないあたしは、孤独に感じてコーヒーを入れにキッチンへと立った。
その間も会話は凄く弾んでいて…。
随分楽しそうだこと。
お母さん、あたしに用事が有ったんじゃなかったの?
なんて思いつつ、出来上がったインスタントのアイスコーヒーをトレーに乗せてテーブルへ運ぶ。
コトン
グラスを置くと、お母さんの鋭い視線があたしに突き刺さった。
「な、なんでしょう?」

