シンとした部屋に反響するチャイムの音。


こんな時間に誰が来るの?


時刻はもうすぐ9時。


昼間でさえ管理人さん位しか来客がないのに。





蓮の視線が突き刺さる。


「………」


目が『誰だよ』って言ってるし;

その恐ろしい程の目力に、顔をフルフルと大きく左右に振ってこたえる。


あたしだって知らないよっ。


特に仲の良い友達なんて、入学してから琉奈意外に居なかったんだから。

その琉奈も今じゃ友達って言えないし、彼女はロンドンに居るわけで。




う~ん………。



……………。











…………思い当たらない。