なんでこうなるの?


あたしをベッドに放り投げた後直ぐに、蓮が上から覆い被さってきたっ!。


「お仕置きだ」


なんて言って、冷たくて妖しげな瞳をキラリと輝かせる。


お仕置きってなにっ!?

あたし何もしてない!


バタバタと両手、両足を動かしてみる。


ちっちゃいあたしが蓮の下でどんなに暴れたって、力と体格の違いなんて雲泥の差で…


「バカ、無駄だから」


一瞬にしてあたしの動きを封じ込めた。



「うっ……なによ…?あたし何もしてないよ?」


その冷たい瞳を元に戻して欲しくて、少し柔らかく聞いてみる。


お願い、早く退けてください。

こんなに至近距離で見つめられたらヤバいんです。

何がって?


蓮が……カッコ良すぎるんですって!

少し乱れてる前髪でさえも。

非の打ち所がないくらい、ホント完璧に綺麗で。


こんな目をしてる蓮が恐いって思うのと同じくらい、ドキドキしてる。