『さっき蓮に聞いとくべきだった』って言った。
それは間違いなく、蓮に会ったのか電話をしたのか。
どちらにしてもあたしには無い。
それは拒否されてるのと同じ。
なんだろう。
息がしにくい。
どうしてあたしには電話もメールもくれないの?
名波さんと交わしていた会話を思い出す。
『今後電源切るのは、絶対禁止。次同じ事したら、……わかってるんだろうな?』
あの言葉の裏には一体何が隠されているんだろう?
なんだかんだ言ってもいつも優しい名波さんに、あんなに刹那な声を出させるものはナニ?
あたしの心にはこの紫煙と同じように、モクモクと靄(もや)をかけていった。
『俺様☆姫様★王子様 2』
【END】
『俺様☆姫様★王子様 3』に続く

