「天宮社長、今回は本気ですからね?」
「キミが本気になろうとも、私には関係無いからね。何と言っても最強のSPがついていますから」
「ほぅ、それは是非お目にかかりたい。楽しみにしていますよ、では私はこれで」
あ、あれ?
聞きたかったのに。
「ヒメさん?」
急にあたしに振らないでよ!
エセウェイターさんが、あたしを見てくる。
スッゴい熱い視線。
呼ばれてしまったから目を見たけど、吸い込まれてしまいそうな程、綺麗な人。
あ、目が蒼いんだ。
この人はハーフ?それとも本物の外国人?
肌の色とか真っ白だから、きっと白人。
アメリカとかイギリスっぽい感じ。
そんなことを悠長に思ってた。
何か耳元で囁かれたけど、英語かなにかみたいでよくわからなかった。
あぁ、やっぱり外国人なんだ。
「ではまた次にお会いするのを楽しみにしていますね」
そう言ってスマートな彼は、スマートに去って行った。

