何度も執拗に絡み付いてくる舌。
でもそれを拒否なんて出来ないよ。
て言っても、拒否したところでどうにもできないんだろうけど。
今日の蓮はおかしいし。
なんて思っていたら、腰にあった手が服の隙間から這い上がってきた。
それも、そっとなぞるようにとかじゃなくて、荒々しい手つきで。
それは、あっという間に膨らんだところまで到達する。
痛いくらいに激しくまとわりつく骨ばった手は、愛しい人のものではないみたいで。
あたしの両手は、もう片方の手でひとつに纏めあげられると、頭の上に置かれた。
これじゃ抵抗も出来ない。
こういうのって、まるでどこかで聞いたことのある犯罪みたいだよ。
「……んっ…んんっ!」
ヤメテって言いたいのに、塞がれてて言葉にならなかった。
息継ぎも出来ない程噛みつくような口づけを受け入れるしか出来ない。
こんなの嫌……だ。
今の蓮はイヤ!
姿形は蓮だけど、何のつもりよ。
こんな羞恥プレイなんてごめんだし。
冗談じゃないんだから。

