静かになった二人を順に睨み付けた。
相変わらず一時停止の蓮と奏くん。
だけど奏くんだけがぴくりと動いた。
「……ごめんなさい」
ペコリと頭を下げれば、まぁなんと。
「きゃわゆい」
はっ!
また口に出してしまったわ;
しゅんとして瞳をうるうるさせる、奏くん。
ヤバいよ。
そのしおらしい感じ、ほんとにカワイイ。
そんな”奏くん萌え~”なあたしを、今度は蓮が睨み付ける。
「お前なぁ…男に萌えてんじゃねぇよ。キモい」
「ぬぐっ…はっ?キモっ…は?」
「充分キモいだろうが」
「なっ、!!!そんなキモいキモいって連発しなくたって………いや、違うくて…
大体蓮も蓮だし!何で普通にご当地ラーメンで盛り上がってんのよ!」
「あ?尾道最高だろうが。まさか姫華まで馬鹿にすんじゃねぇよな?」
なんか逆に凄まれてるんですけどぉっ!
意味わかんないし。

