「っだぁ~、うるさ~いっ!!」
テーブルをバンッと叩いて立ち上がる。
二人は胸ぐらを掴み合いながら、一時停止状態。
蓮も奏くんも、驚いた顔であたしを見てる。
「やめなさいよ、馬鹿みたいな喧嘩なんか。そもそも、奏くんっ!」
ビシッと指をさす。
「は、はい…」
蓮の胸元から手がするすると、落ちる。
気をつけの様に、両手を下ろした。
「マンションに帰れないのはわかる。だけどね!」
声を大にして言わせて。
すぅ…、息を深く吸い込んで、
「知らない人から貰ったものを食べちゃダメ!!」
言った。
まずそこからだし。
当たり前の事じゃんか。
もしも、毒が入ってたらどうするの。
もしも、小包が爆弾だったらどうするの。
一発ドカンで終わりじゃないのよ。
その綺麗な顔、大事な商売道具がさ。

