「そんなに毎日ラーメンばっか食べらんないよ」
「食べたんかいっ!」
あ…;
「へへ、つい…」
声に出ちゃった。
だってだって!
あたし的には、当然食べれるわけないっていう結論しか無かったのに、奏くんは食べちゃったんでしょっ!?
ダメじゃん!
お母さんから教わらなかったの?
知らない人からものを貰っちゃイケませんって!
「奏……お前…」
そうだ!蓮からも言ってやれ!
「超羨ましいなぁ。ご当地ってどこだ?」
あ……あれ?
「え?んと、札幌でしょ、博多、和歌山、尾道、あと沖縄とか。有名どころしか食べてないなぁ」
ちょっと?
「はぁ?んだよ、つまんねぇなぁ。でもあれだな、尾道は超クセになるよな。背脂最高じゃん。考えたやつ誰だよ、天才じゃね?」
「え~?あんな脂っこいの嫌だし。なんであえて脂の塊をいれちゃうかなぁ。やっぱり博多の豚骨に限るよ」
「あ?奏てめえ背脂馬鹿にしやがったな?」
「だって脂嫌いだし」
「博多だって脂じゃねぇかよ、それも同じ豚だろうが」
「豚は豚でも、豚骨は脂じゃないし。塊入れないもん。あんな旨いの無いって」
「あぁ?やんのか?」
「いいよ?受けてやろうじゃん」

