部屋に戻ると、蓮は笑ってた。
よかった。
怒らせたかと思った。
大きな応接間のテーブルを挟んで斜向かいに座る、キラキラ星人約2名。
ま、眩しすぎるッ。
コーヒーのパックを蓮の前に置いて、もう一人のキラキラ星人の隣に腰掛けながら話しかける。
「ごめんね、なんか急に来ちゃって」
「ん?全然かまわないよ。今日はたいしたスケジュール入ってないからね」
お星様をとばしながら話す。
「や、でも助かったよ。
…………奏くん」
そうなんだ。
逃げ場所に選んだのは、奏くんのとこ。
って言ったって、うちの事務所の応接室なんだけどね。
「はっ、別にお前んちじゃねぇだろ」
「今はそのようなもんだし」
突っ込む蓮に説明を始めた奏くん。
「ここのところ、マンションに変な人がうろついててさ。しかも頼んでもいないご当地ラーメンが毎日届くんだよ…」
はぁ、と肩を落とす。
ご当地ラーメンが毎日って;
ってか、なんでラーメンなわけ?
しかもご当地。
入手困難じゃないか。
あ、でも………嫌だな。
知らない人からの食べ物は、ちょっと恐いよね。

