なんなのよ!
どんだけ自分勝手なのさ!

いきなり電話してきたかと思ったら勝手に怒って。
かと思いきや、優しくなったり。

終いには勝手に通話終了って。

あたしってつくづく振り回されてるなぁ;


なんて思っていたら、いつの間にかトイレから戻った彩名が目の前に居た。


「なんだった?レンくん」


真っ赤な鞄にハンカチをしまいながら言った。


「……あ、あぁ…。バカ蓮がね、今何処だって。お店の名前まで聞いてきてさ」


「へぇ~、気になるんだね」


「別に何処だって良くない?」


「ん~まぁね。でもそれだけ心配なんじゃない?姫華の事」


「心配っ!?ないないっ!そんなんじゃ無いよ!だってあたしも言われて気付いたんだけど、2週間連絡無かったんだし!」


そんなに心配なら2週間も連絡よこさないなんて、おかしくない?


と、付け加えた。