「………でね。って、姫華?」
「あっ…。あぁ!ごめん!なんだっけ?」
勝手に反省会をしてて聞いてなかったし;
自分から聞いといて最悪だ。
はぁ、と小さく溜め息をつかれたところで、先生が登場。
各々自席に着いたので、話の続きはお預けとなった。
そして放課後―――…
彩名とふたりで、駅前の喫茶店に居る。
お決まりのキャンキャンガールズが居ないのは、用事があると彩名が言ってくれたから。
ふたりだけで出掛けるなんて、彼女達と仲良くなって初めてかもしれない。
その所為で緊張気味のあたし。
それもその筈、制服を脱いだ彩名はメイクも違うし、すっっごく大人っぽくて、まんま雑誌の切り抜きみたい。
び、美人過ぎる。
あたしもうちょっと頑張ればよかった;
読モ級に着飾った彩名に対して、どうしたっ?てくらい普通な自分を責めた。
愛用してる茶色のぺチパンに、真っ白のチュニック。
……あたしも大人っぽい格好に変えようかな。

