俺様☆姫様★王子様 2 【完】


「………でね。って、姫華?」


「あっ…。あぁ!ごめん!なんだっけ?」


勝手に反省会をしてて聞いてなかったし;
自分から聞いといて最悪だ。


はぁ、と小さく溜め息をつかれたところで、先生が登場。

各々自席に着いたので、話の続きはお預けとなった。













そして放課後―――…





彩名とふたりで、駅前の喫茶店に居る。


お決まりのキャンキャンガールズが居ないのは、用事があると彩名が言ってくれたから。


ふたりだけで出掛けるなんて、彼女達と仲良くなって初めてかもしれない。

その所為で緊張気味のあたし。



それもその筈、制服を脱いだ彩名はメイクも違うし、すっっごく大人っぽくて、まんま雑誌の切り抜きみたい。


び、美人過ぎる。


あたしもうちょっと頑張ればよかった;


読モ級に着飾った彩名に対して、どうしたっ?てくらい普通な自分を責めた。


愛用してる茶色のぺチパンに、真っ白のチュニック。


……あたしも大人っぽい格好に変えようかな。