俺様☆姫様★王子様 2 【完】



「凄く人気あるでしょ?だけど、彼と接点を持つことは愚か、見ることさえ出来ないの」


「えっ?ただ単に登校してないだけなんじゃないの?」


仕事が忙しいから。

現に今はロスだしさ。


「うん、それもあるんだけど、学園長が会わせないようにしてるみたいよ?」


「え…、学園長が?」


「そう。アミみたいなコ、沢山居るのよ。まぁ会いたければSクラスになることね」


Sクラスになることって…


「成績トップの集団に入れと!?」


一際大声を出してしまって、クラスメイトの視線を一斉に浴びるあたし。


またやらかしたし;


「はは…」

笑いで誤魔化し、目で彩名に助けを乞うけど。


そんなことは気にしない様子で、話を続ける。

なんだ、そっか。

彩名にとったら視線を集めるなんて、どうってことないんだ。
彼女はいつもグループの中心に居るから。


ちっぽけな事で焦る自分が、ちょっと滑稽に思えた。