アミちゃんに教えてあげたい気持ちを隠して、ここは愛想笑いで乗りきろうと心に誓うあたし。
「あ~っ!!姫華ってレン様と同じ事務所よね?」
思い出したと言わんばかりに、パチンと両手を胸元で鳴らす。
いきなり話を振られても焦るしっっ!
たった今愛想笑いを誓ったのに意味無いじゃん。
「あ……うん、まぁ…」
どーしよーっ!
「ねっ、会えたりするの?!ねぇっ?」
がっついてくるアミちゃんに、うろたえるあたし。
あぁ……なんであたしの所属事務所まで知ってるのよ。
「どうなのっ?生レン様に会えるの??っていうか、会わせて!」
「……事務所が一緒だからって、そうそう会えないよ。…それに学校で会えるし、なんなら寮でも…さ?」
そんなに好きなら自分から会いに行けばいいじゃん。
同じ敷地内に居るんだしさ。

