俺様☆姫様★王子様 2 【完】




「「「おはよう!」」」


「お、おはよう」



引きつりそうな頬を精一杯押さえて交わす。


始業式以来仲良くなったキャンキャンガールズは、朝から完璧。

今日もクルッと上がったつけまにピンクのほっぺ、艶々の唇、そして当たり前のユル巻き。


その中であたしだけ、ほぼノーメイクに近い薄付けファンデにメンタムリップ。

髪なんて………起きたまんまだし;


っていうか、巻く時間がどこにあんの?!

あんたら一体何時に起きてんだ!



取り巻き達にかくまわれながら、席につく。


「ねぇねぇ!昨日”流星”見た?」

と、ドラマの話を始めたのはケイちゃん。
元気が良くて一番ミーハーっぽいコ。


ていうか、見るの忘れてた。
いつも見てるのに。


「当たり前じゃん!奏様出てたし~!」

なんて言うのは、ナツコちゃん。
ケイちゃん同様、スゴいパワフル。


「やっぱ奏様素敵よねぇ~」


奏様…;奏くんの事か。
元気かなぁ。
っていうか、ナツコちゃん奏くんのファンなんだ。


「うんうん!『僕の為に生きて』なんて言われたらあたし一生死ねない~!」

「だよね、だよね?でも素敵過ぎてキュン死するかも~ど~しよ~」


大丈夫。
多分二人供死なないから。