そんなやり取りを終えて、教室へ辿り着いたのは、もうSHRが終わる頃だった。


あたしのお仕事の事情を知っている先生。

大遅刻にはお咎め無しで、課題を提出したら、やたらと誉められた。


………逆にすみません、って感じだけど。



終礼と共に教室を出ようとしたら、一斉にあたしの周りを囲まれた。


えっ?


クラスメイトだけど、1学期はたいして関わりを持たなかった皆。

今思えば謎だらけなんだけど、瑠奈と居るときは誰も話しかけたりしてこなかった。


それなのに?



これもあの”ナナコスメ効果”なんだろうか?



…………。



…………んっ?



!!!!




しまった!あたしとしたことがこんなことに気付かないなんてっ!

そうじゃん、
みんな……見た……んだよね?


あの、こっ恥ずかしいあたしの初仕事。

いや、あの……CM;