……なんてこと口が裂けても言えないあたしは、ひたすら押し黙る。
耐えて、耐えて、耐えまくった。
あたしの整形施術開始後、約15分。
「んなもんでどうだ?」
蓮の声と、カタンとブラシを置く音で、長い沈黙が破られた。
怒られてから見ていなかったB5サイズの鏡を持たされ、恐る恐る目を開く。
「っ!!!!」
なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁっ!!
コホンッ……失礼。
もとい。
「何これっ?!えっ?はっ?誰っ?!…ちょっ…まっ…えっ?ってか、えっ?」
完全パニック。
言葉に成らなさすぎて、最早単語としても意味を持たない。
そんなあたしの隣でクスクス笑う、大魔王。
「俺様の凄さを目の当たりにして、日本語も忘れたか」
今度は、にいっと笑う。

