俺様☆姫様★王子様 2 【完】



………とまぁ、そんなうまく行くはずもなく(当然なんだけど)


「なに今更照れてんだよ。昨日全部見たじゃねぇか」


シーツの上から大魔王、死の宣告。


全部見たっ?

あ~~っっっ!!!
そうじゃん、昨日……お風呂入るってなって連れていかれて。


きゅぅ~~~~~っ!


思い出しただけで恥ずかしい。
変な声聞かれたよね?
もぅやだっ。


「オラ、出てこいよ」

つんつんと、シーツの上から頭をつつかれる。

「………ヤだ」


「おい」


「ヤだ、無理っ!眠いっ!」


「おーい、ひーめーかー?昨日はあんないやらしい顔見せてくれた…」


「なっ!!!!」


思わずシーツを捲って、顔を出してしまった。

あぁ………終わった。
青春よ、さようなら。





諦めの悪いあたしは、半分顔を隠して、目だけをキョロっと蓮に向ける。


「やっと起きた。ったく、どんだけ寝る気だよ」



それは大魔王じゃなくて、やっぱり素敵な王子様だった。