伝わるドキドキの早さは、あたしと同じ。
そう思った途端に幸せがいっぱいになってきた。
パチン、と弾かれたブラのホック。
「恥ずかしい…よ」
「俺は早く見てぇけど?」
両手で隠してる胸に視線をやる蓮。
どこかにまた手をやる蓮。
パッと照明が落ちて、暗闇になった。
今確かなのは、蓮の鼓動。
「これなら恥ずかしくないだろ?」
一度離れてから、布擦れ音が聞こえて、また抱きしめられる。
それはさっきよりも温かさが増していて、蓮の身に纏うものが無いんだって気付く。
腰を引き寄せられて、後頭部を押さえられる。
「……んっ……」
暗闇で重なる唇。
それは柔く、儚く、熱いキス。
「………ぁん……ふぅっ……」
舌が滑り込み、絡まる。
何度も何度も、いったりきたり。
「……んぁっ……れ……ん…」
口内を堪能した唇は離れ、気が付くとあたしは産まれたままの姿になっていた。

