俺様☆姫様★王子様 2 【完】


伝わるドキドキの早さは、あたしと同じ。


そう思った途端に幸せがいっぱいになってきた。


パチン、と弾かれたブラのホック。


「恥ずかしい…よ」


「俺は早く見てぇけど?」


両手で隠してる胸に視線をやる蓮。


どこかにまた手をやる蓮。



パッと照明が落ちて、暗闇になった。


今確かなのは、蓮の鼓動。



「これなら恥ずかしくないだろ?」


一度離れてから、布擦れ音が聞こえて、また抱きしめられる。


それはさっきよりも温かさが増していて、蓮の身に纏うものが無いんだって気付く。


腰を引き寄せられて、後頭部を押さえられる。



「……んっ……」


暗闇で重なる唇。

それは柔く、儚く、熱いキス。


「………ぁん……ふぅっ……」

舌が滑り込み、絡まる。
何度も何度も、いったりきたり。


「……んぁっ……れ……ん…」


口内を堪能した唇は離れ、気が付くとあたしは産まれたままの姿になっていた。