「うん、そぅだね。蓮、あたしも素直になるよ」
蓮がいつもと違うのは、おかしいからなんかじゃないんだ。
偉そうにふんぞり返ってる蓮は、いつも強がってるんだ。きっと。
これ、今の蓮が本当の蓮の気持ちなんだよね?
あたしなんかの為にこんな高い”特別”な部屋とスチュエーションを用意してくれて。
これは蓮なりの伝え方。
だからあたしも応えなくちゃ。
ちゃんと伝えなくちゃ。
「蓮、大好きだよ。凄く」
「ふっ、んなこと知ってるし」
「嬉しいくせに」
「あぁ、そうだな」
キャミワンピが、シュルシュルと音を立てて滑り落ちる。
「……ゃっ……」
強ばる体を両手で隠すあたし。
「大丈夫」
蓮の胸に納まる顔。
トクトクトクトク……
「あっ」
「俺も一緒だから」
「へへ、ホントだね」

