俺様☆姫様★王子様 2 【完】





「うん、そぅだね。蓮、あたしも素直になるよ」



蓮がいつもと違うのは、おかしいからなんかじゃないんだ。


偉そうにふんぞり返ってる蓮は、いつも強がってるんだ。きっと。


これ、今の蓮が本当の蓮の気持ちなんだよね?

あたしなんかの為にこんな高い”特別”な部屋とスチュエーションを用意してくれて。



これは蓮なりの伝え方。



だからあたしも応えなくちゃ。
ちゃんと伝えなくちゃ。





「蓮、大好きだよ。凄く」


「ふっ、んなこと知ってるし」


「嬉しいくせに」


「あぁ、そうだな」


キャミワンピが、シュルシュルと音を立てて滑り落ちる。


「……ゃっ……」


強ばる体を両手で隠すあたし。

「大丈夫」


蓮の胸に納まる顔。


トクトクトクトク……



「あっ」

「俺も一緒だから」

「へへ、ホントだね」